なにがおやじをそこまでさせるのか

○広島の町を徘徊するゾンビの群れ

腰に手をあてているものや足を引きずるもの、しかもその目はうつろで、しかし、止まることなく流れていく一つの群れが広島の町を移動します。そう、おやじゾンビのむれです。

後日「○○でお好み焼きを食った」というみやげ話がしたいばっかりに、すでに限界を超えた体を引きずっての行進が続きます。

もちろん、あてもなく徘徊しているわけではありません。とりあえず明るいところへ、そして、「たしかこっちになにかありました」という有益な情報を元に、行進は続きます。

あ、信号が赤に変わる・・あぶない・・・

でも、だれも走らない・・だれもとめられない・・・・

結局、散々歩き回った後、お好み焼きだけ食べてもう体力の限界。

早々にホテルに戻ることにしました。

「もう疲れたからすぐに寝るわ。」

しかし夜中に目を覚ますと、ホテルの暗い部屋の中で、ひたすら明日のためにワックスを塗る黒い影が・・・・・