乗鞍スカイライン、ラストランツーリング
著作・製作 TAKA2  TAKA2ってどんな人?
2002年9月22日〜26日 おおむね晴れ!



時間は8時30分!
もう目覚めてから随分走ってはいるのだが、まだまだ今日は始まったばかりだ。

ブーツをスニーカーに履き替え、登山ファッションに着替えると、またすぐにバイクにまたがる。

アリスから木漏れ日の白樺林を抜け、国道に出る。
目の前に乗鞍岳が覆いかぶさるように立ちふさがっていた。

今日は乗鞍岳の山頂を目指す。山頂で朝ご飯のおにぎりを食べようという指向である。

荷物も下ろしてしまって久しぶりに身軽だ。心がはやる。

峠の入り口にある広い駐車場(観光案内所)にてお茶のペットボトルを購入する。おにぎりは昨夜のうちに高山にて購入済みだ。

乗鞍岳をバックにお茶を一口含むと、俄然やる気が沸いてきた。よーし登るぞーっ!


登山ではあるのだが、実は山頂と目と鼻の先というところに駐車場があり、そこまでバイクで行けるようだ。

その駐車場が畳平駐車場、ここの乗鞍高原側入り口から畳平駐車場までをエコーラインという。
ここは無料で走ることができる。今年までは・・・

早速エコーラインを上り始める。
周りにスキー用リフトがある。そうか、冬はスキーでこの斜面を下るのか。

道路は多少荒れているが、十分楽しめるレベルだ。
道幅は車がとりあえずすれ違えるという広さ。ただ、写真家の路駐がはげしい。
しかもコーナーの見えにくい所、いちばんいやらしいところに止めてある。これは要注意!

コーナーで出口を睨みつつ・・それでもけっこうなペースで走ることができる。
ヘアピンの連続だ!

しばらく林の中を走るが、コーナーを抜けるたびに景色が変わっていく。
いくつめかのコーナーをぬけたとたん、そこから先は背の低い木々だけの山肌に変わる。


コーナーにたむろするカメラおじちゃん(おじーちゃん?)に混じって撮った写真。
どこで何を撮っても、こんなに美しい風景ばかりです。


途中での駐車場にて。


目前に迫る乗鞍岳を見てみると、なんと、山が縞模様だ。

要するに、下は高い木々で緑、その上が紅葉の始まった低い木々、その上が灰色の土?そして頂上付近が黒い岩。
これが定規で引いたようにストライプになっている。驚きだ。

6合目を越えたくらいから周りの景色が見えてくる。眼下に乗鞍高原が、ちょい遠くに穂高が。

めいっぱいわき見運転をしながらもコーナーは
「亀っ!」
と叫びつつもうすぐ頂上だ!






畳平駐車場に到着した、ここが日本最高度2700メートルの車道だ。ここから平湯までの下りが乗鞍スカイライン。

しかし今日はスカイラインは走らない、ここから乗鞍岳山頂の剣ヶ峰に徒歩で登る。

看板を見ると、一時間30分で頂上の剣ヶ峰に着くと書いてある。
高度にしてあと326メートル歩いて登ればいいのだ。

ふっふっふ・・・・楽勝だ。



右上に見えるのがコロナ観測所。
ここならコロナもよく見えるだろうと思える。

三脚の脚を出したまま方にかついで山を登る。
雲ひとつない快晴だが、暑くはない。

山を登る、すぐに止まる。写真を撮る、また歩く・・・・

しかし奇妙なことに気づいた。
息が上がってきてすこし立ち止まり休憩するのだが、息が落ち着かない。

!!空気がうすい?

そうだ、景色を見ても空気が薄いという気がする。


登山途中にエコーラインを望む。








まだまだ頂上は遠い・・・
すでにばて気味





















最後の人がんばり!
あの小屋が頂上だ!
あ、山がストライプなの分かる?











えーっと、何池だったっけ?
みんなが写真撮ってたんで(^_^;)





















コロナ観測所が眼下に!



頂上ラスト10分はけっこうきつかったが、やっと山頂へ。





山頂では30分ほどまったりと・・・
おどろいたことにAUの携帯が使える。
早速「今ここメール」を仕事中の仲間に送る・・・

返信が帰ってきた。「そこどこです?」

とりあえず、バイク仲間にもメールを送る。
いや、送らずにはいられない。だって目の前にはグラデーションの空をバックにした穂高の山々、そして御嶽山。
眼下には乗鞍高原。私の視線より上には空以外なにもない。山々もみな視線の下だ。

360度の大パノラマだ!

それを見ながら、メールを送る。




頂上のほこらです。
ここでTAKA3のおみやげにとキーホルダーをGET









御嶽山を望む












ほら、頂上の証拠写真だよ。



















穂高の槍ヶ岳です。




さて、念願のおにぎりも食べたし、下山しよう。
調子よくとんとん降りていくと、途中からだんだん右ひざが笑いだし、駐車場に戻るころには足が上がんなくなりました。




下りの途中で山小屋にて
なんと宿泊施設あり。うどんがうまそうだった。
乗鞍岳最高度のトイレです。












そろそろ膝が言うこときかなくなってきた。





















ほんとにステップに足が上がらないほどだ。

しかたがないのでまず温泉にでも行って膝を直そうということに。

ニーグリップなしのステップ加重なしでエコーラインを下る・・と・・

気分がいいので、もう一度頂上まで、また下ると・・
ステップ加重なしのコーナーリングがわかりかけたのでもう一度登る。
結局、乗鞍高原の駐車場に戻ってきたのは、下山を始めて2時間半くらいたってました(笑)




秋がもうそこまで・・
みんなカメラ構えてました。この景色をずっと残してほしいものです。





振り返るとそこにはさっきまでいた剣ヶ岳が・・・






とりあえず、途中の食堂にてソースカツ丼(これ量多すぎ!)を食べて再スタート、スーパー林道を走り白骨温泉へ。
有名な泡の湯に入ろうと思い、痛い足を引きずりながら受付までいくと、なんともう一般の入浴時間は終わりだと。

また足を引きずり、バイクにのって、温泉街へ。

温泉街はたくさんの温泉がある。橋を渡ったところに案内場があるので、そこでパンフを貰う。
どこに入るかをゆっくり吟味するのも楽しい。

といいつつ、実はもうどこに入るか決めている。
テレビなどで何度も紹介されている公共のお風呂だ!

あの憧れのお風呂に入れる。よろこんで入り口の門にすすむと・・・・
そこには延々と谷底に続く階段が(^_^;)





あの左上ほどにあるのが露天風呂














長い階段を降りて、やっと温泉の入り口に。












温泉から見える風景
風情があります。

























温泉を上がると、膝もいくぶん曲がるようになった。
さて、同じ道を帰るのも面白くないので、県道300号線から国道158に抜けることにする。

ここでご注意。地図上からいくと、県道から国道に出るときは右の方向に行くのだが、道路がぐるっと180°回り込んで合流しているので、
右折をすると、左に行ってしまい、上高地のほうへ行ってしまう。
まちがえますよ、だって私も間違えました。

上高地入り口で道を尋ねて、そこからUターン。

だが単純に右折で県道84号線に入れないため、トンネルを越えてまたUターン。

県道を走り、ちょっと速いが、4時過ぎにペンション「アリス」にご帰還した。


アリスに到着後、すぐお風呂に入る。ここは天然温泉、ゆっくりと入ると疲れも吹っ飛ぶ。3日分の疲れだ。

アリスのコースディナーを楽しみ、宿泊仲間と楽しい語らいの時間が過ぎる。

そこのBM乗りと明日、ご来光を見に行こうという話になった。

10時すぎには早々に布団に入る。



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