新春!獣道部寒稽古!


新年があけ、今年も獣道を極めんとする面々は、山へ寒稽古に出かける。

実はこの寒稽古の一週間前、すでに初コソ練は終わっている。
※爆弾低気圧が日本に上陸し、平野部でも雪・山沿いは吹雪という絶好の
修行日和という情報を得て、急遽コソ練を行うが、当日は晴れ。皆がっかりで帰路についた。

しかし、コソ練が納得できなかった面々にて、さらに獣道を極めんとする強者どもが集まることとなった。

 

なお、今回は仮入部員を向かえ、皆で歓迎を行うこととなった。

体育会系であれば当然わかっていると思うが、
仮入部では、できるだけ軽く練習を行い。みな優しく対応する。

そして、楽しませた後、「練習もほとんど無いから」と
入部届けを提出させる。

入部後に、手のひらを返したように厳しい対応になる。

 

これが体育会系の常等手段である。

 

ところがこのセオリーが判っていないのか!

初日から「獣道部の獣道部たる野稽古」となってしまった。





10時、某ラーメンセンターに集合。

獣道部ではお初のアリさん(仮称)を皆に紹介する。

当然、MAPSのカエル氏は来ていない。

本当は置いていきたいが、残念なことに本日の行程はカエル氏しか判らない。

「今日も待ち時間に満腹ラーメン固麺かぁ」と思っているところにカエル氏到着!

 

一同

 

 

「えーっ!」

 

 

まだ集合時間を4分しか経過していない(爆)。

 

不吉な予感を感じつつ、本日のルートを決め、早速山へと向かう。

 

ちなみに、前回のコソ練にて愛車を破壊したぼっと氏は集合場所にはいない。

さすがに今日は無理か!と思いつつ走り出したが・・・

ふと見ると、前から見慣れたランツァが疾走してくる!

 

ぼっと氏、見事復活を果たし寒稽古に参加である。

さすがというか何と言うか・・・・

 

 

これで面子がそろった。

仮入部のアリ氏・・・CRM-AR
復活の戦士、ぼの氏・・・ランツァ
鉄人戦士、あけぼの氏・・・ランツァ
賃走の戦士、あなこん氏・・・CRM
遅れてきた戦士、かえる氏・・・XR
高速NG戦士、マツ氏・・・KDX
仕事帰りの戦士、トラ氏・・・CRM
そして大人げナイトの私、TAKA2・・・セロー

以上、8名である。

 

 

 

一番御所。「わだち地獄」

まずは軽く体慣らしである。

しかし、ジムニー坂はやはり我々の行く手を阻む。

てことで、みんなの奮戦振りを動画でどうぞ!

まずはあなこんさんの一発目挑戦!
あなこんさん、二回目クリアの図!
ありさん、不屈の走破!
ぼのさん、604でも上ります
まつさん、「開けていけいけ」走り
ぼっとさんの安定した上り&かえるさん

 

 

わだち地獄を走破したのち、ジムニー丘にて体ならしを行う。

とらさんの「バイク汚したくないっ」

 

十分に泥んこになったところで、洗車場へと向かうことになった。

しかし、洗車場とは河童沼のことであり、またその間には泥土の坂をクリアしなければならない。

 

 

二番御所。「河童沼地獄」

河童沼にいくための泥土の坂だ。皆、ここでさらに泥だらけとなる。

まずはアナコンさん、軽くクリア!この人は上手いなぁ。
ありさん、わざわざ難しいラインへ。ウイリーで停止
かえるさん、本日のベストショット?
マツさん、ピーキーエンジンでもうまく登りました。

洗車のために汚すのか、汚すために洗車に行くのか。

 

 

河童沼である。

先週はあなこん氏が河童につかまったが、カエル氏がすぐに救助に向い、河童を説得。

河童語が使えるのはカエル一族だけだ。

先週に引き続き、今回もトラ氏が必殺技「V次突撃」を披露してくれた。

きれいにVを描く水しぶきが美しい。

とらさん、こけるまえに走りきる!

 

 

三番御所。「苦戦部地獄」

先週、新雪だった雪もわれわれに恐れをなしたのか、まったくといっていいほど影をひそめている。

皆、快調にコーナーを攻める。

いいペースに速度も上がり、リアを滑らせながらみな良い汗をかく。

 

が!

 

ここに落とし穴が・・・・

 

皆、気がつくと腕が上がってしまっている。この先の稽古に不安が出てくる。

後から効いてくるとは、まさにボディーブローのような・・・

これが苦戦部地獄の本当の怖さなのだ。

 

四番御所。「迷い地獄」

多分いけるとの話で、いくつものゲートをくぐり凍結(積雪ではない)の道を走るが、

ふと気がつくとまた、見たことのある風景に・・・

これはおかしい!

別の道を走る。この道でいいはずだ・・・

が!目の前をいのししの群れが走り去ったあと、そこは行き止まりとなっている。

しかし、いのししとは今年の干支である。縁起がいいのでよしとしよう。

 

 

なんとかアスファルトの道路に出て、取り合えず食事へ。

和食党は各種そばを食するが、一部外国人のメンバーはパン食である。

その後、新しい有料トンネル(初めて通った)を通り、一気に那珂川町へ。

250円の通行料は高いが、たしかに早い。意外に使えるかも。

 

しかし、驚きは原付二種!なんと通行料30円だったとのこと。

 

途中でガソリンを補給し、いよいよメインイベントである最後の地獄へと足を踏み入れる。

 

 

五番御所。「丑頸地獄」

 

走り始めての感想。
「なんだそれほどのことはないなぁ、快適快適」

否!そこはまだ地獄への入り口にも程遠いただの移動道だった。

 

「ここからですよ」アナコン氏が指し示す方向には道は無い。

おそるおそる入ってみると、なるほど!まさに獣道!我が部にふさわしい道ではないか!

こここそ我らの聖地!すこし詳しく記載する。

道幅は約30〜40cm。草木が生い茂り先が良く見えない。
また、たち木にハンドルがあたるため、木々をよけながら進むこととなる。

狭いため離合不可能。というよりこんなとこ、人すら来ないだろう。

両面は崖、

路面グリップ良好。

ただし途中に倒木あり。

当然、楽しげな上り下りの宝庫!

 

とにかく狭く、ここに8台が入って行くわけだからどこかしこで大渋滞。

ヒルクライムなどは数人で手伝わないと上れないものもいくつかあり、
そのたびにバイクを止めてHELPに行くのだが、このバイクを止める場所すら無いほどである。

しかたないので、下り坂や上り坂の途中にバイクを止める。
倒れるとそこには谷が待っている。

ぼっとさん、木にブレーキを取られるの図

 

 

さて、ここの最大の見せ場はラストのヒルクライム!

グリップはさほど悪くはないのだが、すでにわだちがしっかりと出来ており、このラインを外すとまず登坂は無理。
しかも途中に木の根がむき出しになっており、そこだけ見ればオーバーハングである。

この時、私は最後尾を走っていたので前のほうは見ていないのだが、
聞くところによると、まずあなこん氏がアタック!

上ったところで転倒したが、そのまま力技で上まで到達とのこと。

さすが、あなこん氏。テクニシャンだ。あのデカいバイクを器用にぶん回している。

そして鉄人。
足つきはあったものの、「え?と言うくらいあっさりとクリア」
タイヤは604なのに、さすが鉄人だ。

これを見たTAKA2、大胆にも思いっきりこのヒルクライムをなめてかかるのであった。
当然、あとから痛い目に会うこととなる。

さて、このヒルクライムはよいことに迂回路がある。
見た目は当然楽そうなのだが、実際は・・・・

階段がスチール製であるため、いとも簡単にすべる。
また、途中のヘアピンは最小半径をはるかに下回る急カーブだ。

迂回路であるにもかかわらず、HELP隊の出動が必要となった。

 

さて、他のメンバーのアタックだが、あのマツ氏がとうとう必殺技を披露した。

その必殺技とは!

獣道一直線!限定!「フェニックス!」

これはバイクのハンドルをつかみ、「フェニックス!」の掛け声とともにバイクといっしょに
ライダーも中を舞い、そのまま回転を加えてバイクを地面にたたきつけるという大技である。

この技は、他のバイクといっしょに坂を転げ落ちる「地獄車」や、
空中に舞ったバイクを掴み、そのまま地面に叩きつける「二段投げ」
などの必殺技をはるかにしのぐ獣道部直伝の超必殺技である。

この技をくらったバイクは・・・

リア周り破損。全長が若干短くなる。
またサイレンサーは途中から折れ、カチ上げとなる。
どう見てもそのへんの暴走族のにーちゃん仕様である。

この大技、ぜひ皆さんにお見せしたいのだが、あまりのことに誰もビデオを撮っていなかったことを報告しておく。

さて、これを見たトラ氏、なにやら目が萌えている。いや、燃えている。

「こいつはやるかもしれない」

そう思った私はおニューのヘルメットを、絶対にバイクのこない木の裏に隠すこととした。
しかし、恐るべしトラ氏!
高々とフロントを上げ、木をよけたところで私のヘルメットめがけてバイクを振り下ろす!

ああ〜、新品のヘルメットがぁ〜(涙)

新品ヘルメット直撃!あまりのことに撮影を忘れるTAKA2

 

この惨事の様子をたまたまカエル氏が撮影していた。

ヘルメット直撃画像!

 

さて、人のことばかりは言ってられない。いよいよ私の番だ。

軽く上れると思い、気楽にアタック!

 

げ!

 

失敗である。

わだちをうまくトレースできない。

再度挑戦するが、うまく上れず、ばた足でやっと上りきる。

足つき無しに美学を求める私にとって、屈辱的な結果となった。

 

 

この逆さ落としのヒルクライムがまさに峠であった。
そこから先は下りとなる。

それでもそこそこ楽しめるレベルの下りなのだが、皆の顔からは安堵の色が伺われる。

その後、自働販売機にて休憩し、散会となった。

その日のビールがいつにもまして旨かったのはいうまでもない!

 

 

さて、これで地獄も終わり・・・・

 

と、思うでしょ?

 

 

 

 

いやいや、まだあるんですよ!

 

 

 

 

六番御所。「筋肉痛地獄」


奴は3日目にやってくる。(笑)!!

 

 

終わり