★行きは深夜バスで・・・・・


楽にいこうと思えばやはり新幹線ですが、これだと、旅を楽しむひまもありません。

今回はなぜかゆっくりと旅がしたく、深夜バスで移動することとしました。

ヘルメットとグローブ、それとタンクバックを紙袋にいれていざ出陣です。

天神のバスターミナルにはちょっと早めについてしまい、ラーメンをたべても時間がもちません。
普段なら、天神をぶらぶらしているだけで時間はつぶれるものですが、なぜか今日は時間のすすみがおそい!

バイクに早く合いたいというより、今回の旅を早くスタートさせたいという気持ちのあせりなのか、本屋での立ち読みも落ち着きがありません。

そんなさなか、突然「号外でーす。」と各新聞社が号外を配り始めました。
なんだろ・・・・まさか、神戸あたりがまた地震とか・・・・
お・おれのボルドールが・・・・

ざんねんでした。内容は田村亮子選手がオリンピックで金メダルとの号外でした。
そっかー柔道好きの私がこんなことに気づかないとは、よほど浮き足だってるんだなー
ヤワラちゃん、おめでとう、私もがんばるからね!(って、何を)


深夜バスは岡山までです。
天神の出発は23時くらい・・・

21時をすぎると、バスターミナル内のお店もぼちぼち閉まりはじめます。
ぼーっとベンチに腰掛けて人の往来を見ていると、みょうに詩人になった気になります。

人気もなくなったターミナルに時折長距離のバスが滑り込み、にわかににぎやかになるのですが、またすぐに静寂が訪れる。

詩人になった私が思わず口ずさんだのは、「ドナドナ・・・」(爆!)
その程度しか思いつかない自分がますますあわれだなーと・・・

そうそう、子供のころ田舎でそだった私にとって、たまーに乗るターミナルからのバスってのは
まるで宇宙旅行でもするようにわくわくしていたのを覚えています。

そんなときって、だいたいが夜で半分寝ていたので、どこからどこまでが夢なのかわかんないんですが、
ターミナルから飛び出したバスの窓から見える町並みが、まるで星の海に走り出すようで、美しくもあり、また怖いほど孤独を感じたものでした。

今回もあのころと同じ空気の中にいるなーと感じながら、自分の乗るバスを待つこととします。

やっとバスが到着しました。中はカーテンで仕切られ、まさに個室状態。
孤独感がますます深くなります。
カーテンの隙間から外をながめながら、どのくらい眠ったのか、もしかしたら、全然寝てないのか・・・
いや、バスに乗ってからずっと寝ていたのか、それすらもわからない時間がすぎ、時計はすでに4時になっていました。

こりゃまずいなー

帰りがきついから、ちょっと気合いれて寝るとするか・・・・